Forlinx RK3588 SoM 回路の問題: MaskRom モード移行の原因と解決策

問題の説明:

Forlinx RK3588 SoM と自家製キャリア ボードを使用する場合、システムは電源を入れるとすぐに MaskRom モードに入ります。 Forlinx キャリア ボードと自家製キャリア ボードの違いは、図 1 のグランド コンデンサの値にあり、一方は 10uF、もう一方は 100nF です。  

www.forlinx.net

解決策:

OK3588-Cの MaskRom モードは、CPU が検出を開始するときに、BOOT_SARADC_IN0 によってのみ GND に Low に引き下げることができます。

OK3588-C 開発ボードは、BOOT_SARADC_IN0 を GND にタップすることにより、MaskRom モードに入ります。図 1 に示すように、回路のこの部分には、グランドとの間に 100 nF のコンデンサ C3 があります。このコンデンサを 10 uF コンデンサなどのより大きなコンデンサに交換すると、開発ボードは電源を入れるとすぐに MaskRom モードに入ります。

図1

これは、コンデンサが直流を遮断し、交流を通す性質と充放電特性を併せ持っているためです。電源がオンになると、コンデンサは瞬時に充電され、コンデンサの両端の電圧は急激に変化することはありません。最初、充電中のコンデンサの両端の電圧はゼロですが、その後定常状態に達するまで特定のパターンに従って指数関数的に上昇します。定常状態に入ることは、開回路と同じです。充電プロセスを図 2 に示します。

図2

コンデンサの充放電時間は、その静電容量値が増加するにつれて増加します。 10uF のコンデンサは充電時間が長く、定常状態に入るのが遅くなります。 OK3588-C SoM の起動時に、CPU が BOOT_SARADC_IN0 ピンの信号レベルが低電圧範囲内にあることを検出すると、このピンが GND にプルされているとみなして、MaskRom モードに入ります。解決策は、10uF コンデンサを取り外すか、100nF コンデンサと交換することです。

元は www.forlinx.net で公開されています。

www.forlinx.net